FXに限らず、投資で負けると落ち込んだり、怒りや悲しみの感情が湧く人は多いです。
僕もFXや株式で負けたことがありますので、気持ちは分かります。
しかし、FXで負けることにもメリットがあります。
それは、負けたこと自体が「学び」になるということ。
この記事では、FXで負けることから得られるメリットとして、「損失」を「学び」に変えることについて解説します。
- FXや仮想通貨で負けている方
- これから投資を始めようと検討中の方
はもちろんのこと、FXや仮想投資で今のところ勝てている方にも役に立つと思いますので、当てはまる方はぜひご覧ください。
FXで負けることから得られるメリットとは
FXに限らず、投資では負けることが必ずあります。
なぜなら、投資に100%はないからです。
金額の大小や負けの度合いに個人差はあれど、負けること自体は避けられません。
たとえ今の時点では勝ち続けていても、ずっとやり続けているといつかは負けることがあります。
だからこそ、FXで負ける中でもメリットを見出すことが大事ですが、負けることで具体的にどのような学びを得られるのかを説明します。
一番重要なのは、冒頭にも書いたように「負けた経験」そのもの。
負けた取引を振り返り、その原因を分析することで、自分の取引スキルや判断力を向上させることにつながります。
負ける原因が何なのかを理解し、同じ過ちを繰り返さないようにすることは鬼大事。
勝てているときにはなかなか自分の運用方法の弱点が分からないものです。
負けを経験することで、自分の弱点に気づき、学ぶことができます。
リスク管理の重要性
たとえば、負けることによりリスク管理の大事さを身をもって学ぶことができるでしょう。
リスクを最小限に抑えるためには、損失をカバーできる資金管理や適切なポジションサイズの設定が必須。
リスク管理は大事だということ頭の中では分かっていても、勝ち続けていると「次も大丈夫だ」と思ってしまうものです。
実際に負けてみることで、リスク管理の重要性を実感し、将来の取引に生かすことができるようになります。
心理的な成長
もう一つ、負けることで心理的な成長も得られます。
取引での負けはストレスや不安をもたらすことがありますが、それを乗り越えることで心の強さを養えます。
どんなにメンタルが強い人でも、自分にとってマイナスになることが初めて起こると少なからず動揺してしまうもの。
そうした経験を一度しておくと、次同じことが起こっても上手く適応しようとする生物の本能が働きますので、一度目のときよりは冷静に対処することができるようになります。
同じような状況下になっても冷静さを保ち、感情に流されずに取引に臨みやすくなります。
謙虚さ
また、負けることで謙虚さを持つこともできます。
謙虚になることで慎重になり、今後大きく負けてしまう可能性を減らすことができます。
市場は予測不可能な要素が存在するため、絶対的な勝者ではないことを理解することはガチで大事。
自分より強い人はいくらでもいます。
たとえ月数十万、数百万稼いでいてもです。
FXで負けるのは当たり前だというマインドを持つ
負けから学ぶためには冷静なマインドセットが必要です。
負けた状況に怒りや焦りを抱いてしまうと、客観的な分析や反省ができなくなります。
「FXで負けることは当たり前だ」と思ってください。
特にFXで大きな金額を負けてしまうと、ネガティブな思考になり、それを取り戻そうと焦るあまり冷静な行動ができなくなってしまう人が多いです。
なぜなら、「自分は勝つつもりでいるから」です。
勝つつもりでいるからこそ、負けることで動揺するのです。
逆に負けることが当たり前と思えば、たとえ初めて大きく負けたとしても、多少なりとも冷静に対応することができます。
再三再四言います。
負けることを不幸だと思ったり、「自分だけなんでこうなるんだ...」と思ったりすることはありません。
大事なのは負けた後どうするかです。
大前提として、このマインドを常に持ち続けましょう。
FXで負けるメリット 「損失」を「学び」に変えるための痕跡を具体的に残す
FXで負けるメリットとして、ただの「損失」ではなく「学び」の機会と捉えられることについて書きました。
しかし、「前失敗したから次は同じ目に合わないようにしよう」と思うだけでは不十分。
負けた経験を学びに変えることはまずできません。
人間は五感の生き物。
味覚、触覚、視覚、聴覚、嗅覚の5つがありますが、思うだけでは五感のうちどれも使いません。
だからこそ、五感のうちできる限り多くの感覚を使うことで、負けた経験による「学び」を頭だけではなく身体にも覚えさせることが大事です。
そのためには、負けたときの具体的な痕跡を残しましょう。
負けたときの状況と今後の対応を記録に残して口頭で復唱する
負けたときの状況と今後の対応をメモして復唱すれば、少なくとも、視覚、聴覚、触覚の3つを使うことができます。
一行や二行書くだけでも効果はありますが、できるだけ詳しく書いた方が良いです。
できれば、負けを振り返る際には具体的なデータや記録を活用しましょう。
取引のデータやグラフなどを分析して、どのような時にどのようなエラーが発生したのかを明確に把握します。
その上で、自身のトレード戦略や心理的な要素と照らし合わせて分析することが大事。
そして結果的に損失が発生した理由を見つけ出し、今後のトレードに生かしていくのです。
また、負けを学びに変えるためには、必要に応じて情報収集や勉強も必要になります。
専門書やインターネット上の資料、ブログやSNS上の情報など、幅広い情報源を活用してみてください。
また、もしトレード塾などで誰かの指導を受けているなら、他の成功者の事例やトレーダーのアドバイスを参考にしてみるのも良いです。
残した痕跡を定期的に振り返る
負けを学びとして頭に残りやすくするためには、一度書いたら終わりではなく、継続的に振り返ることも大事です。
負けを経験して学びを得た後も、同じ過ちを繰り返さないためには定期的な振り返りが欠かせません。
毎日でも週1回でも2週間に1回でも良いので、負けたときの状況と今後の対策を残した痕跡を振り返り、
「今後は同じような負け方をしない」
「今後同じ負け方をしたとしても、冷静に対応して損失を少なく抑える」
ことを肝に銘じるようにしましょう。
仕事でも学業でも、大事なことはノートやメモに残して振り返りますよね?
それと同じです。
味覚と嗅覚も活用する
余談ですが、味覚と嗅覚も活用すれば学びの効果はさらに高まりますw
痕跡を残した後にあえて辛い物を食べたり、臭いものや苦手なものを匂うことで、さらに身体で覚えさせることができます。
と思うかもしれませんが、より忘れにくくするためにはやらないよりやった方が良いです。
負けを繰り返したくないなら、活用できるものはとことん活用しましょう。
FXで負けるメリット「損失を学びに変えること」の落とし穴
FXで負けることで、「負けた経験」自体が学びになるというメリットを説明しました。
確かに学ぶことも大事ですし、
と元気を取り戻し、これからも頑張るという意気込みを持つことは大変良いことです。
そう、人間というのは同じ失敗を何回も繰り返すものなんです。
失敗を学んで元気を取り戻しても、再びFXで負けてしまう可能性は少なからずあります。
いえいえ、矛盾はしてません。
FXの失敗を通じて学ぶことで、同じ失敗を繰り返す可能性を減らすことはできます。
しかし、ゼロにすることは無理です。
それはなぜか。
人とは感情を持つ生き物だから。
そう、落とし穴の正体とは、「感情」です。
理性では同じ失敗を繰り返さないようにするべきということを十分学べても、実際にもう一度同じような直面すると、欲望や恐怖の感情が冷静な判断の邪魔をし、
といった「前回と同じようなことはもう起きないだろう」という思い込みを誘発し、結果失敗を繰り返してしまいます。
先ほどの節で五感を使って覚えたり(味覚や嗅覚も活用すればなお◎)、痕跡を残した方が良いと説明したのは、少しでも記憶に残りやすくすることで、欲望や恐怖の感情があなたを支配したときに学んだことを忘れて無謀な行動をしてしまう確率を少しでも減らすためです。
しかしそれでも感情という落とし穴にはまってしまうことだってあります。
それほど人間にとって感情とは、えげつない存在です。
そしてこの感情という「落とし穴」は、生きている限り常に完全には回避することができません。
FXで負けるメリット「学び」の落とし穴にはまらないためには?
FXで負けることによって「学び」というメリットを得られても、人間には「感情」という落とし穴があるので、同じ失敗を繰り返す可能性が高いことを説明しました。
では、どうしたら良いのか。
それは、自分自身による運用を止めて、他人かプログラムに運用を任せるということ。
自分で運用することを止めれば、感情に邪魔される心配もありません。
「またEAの話をするのか...」
と飽きる方もいるかもしれませんが、結局のところ、投資での運用方法って大きく分けると
- 自分で運用する
- 他人に運用を委託する
- 自動売買プログラム(EA)で運用する
の3つしかありません。
そのうち1.の方法を止めると、残りの方法は2.か3.になるだけという簡単な話です。
どちらの方法も「楽して稼げる」という共通のメリットがあります。
あとはそれぞれの方法で異なるメリットとデメリットがあるので、自分に合っていると思う方法を選べばOKです。
メリット
- 自分自身でFXの知識やトレード技術を身につけることなく、プロの知識と経験を活かすことができる
- EAによる運用に比べて、マーケットの状況に応じて臨機応変な対応が可能
- 委託のための初期手続き以外は何もする必要がない
デメリット
- 委託先(または企業)に手数料や利益の一部を支払う必要がある
- 委託先も「人間」であることには変わりはないため、不測の事態が起こった場合、感情の影響を受けてトレードに悪影響を及ぼす可能性がある
- 委託先に重大な事態が発生した場合、運用を続けられなくなる可能性がある
メリット
- 24時間体制の取引と相場監視が可能
- 感情の影響を受けずに自動的に取引が行われるため、運用ロジック(ルール)を破ってしまう心配がない
- ほとんどのEAは手数料や利益の一部の支払いは不要
デメリット
- 市場の急激な変動があった場合、対応しきれない可能性がある
- EAの稼働には24時間インターネット接続可能のPCかVPSが必要になる(あまり難しいことではありませんが)
ここまで説明しても、「いやいや、僕は自分で運用しても絶対大丈夫だ!」と思う方もいるでしょう。
あくまでも自分で運用したいならそれで良いと思いますし、その判断を尊重します。
自分でマーケットやテクニカル分析の勉強をして、自分の判断で適切な運用ができれば、それが3つの方法の中で最も良いことには間違いないですから。
しかし、現実的にそこまでできる人はなかなかいませんよね?
だからこそ、「絶対に感情に流されずに自分が勉強した知識を活用して適切に運用ができる!」という人以外には、自動売買ツール(EA)を使うことをガチでおすすめします。
自動売買ツールで運用するならこちらの企画がおすすめ。
興味がある方は見てみてくださいね。